げんさんのほっぺ

本当は自分大好きなナル君なのに現時点ではとても残念な状態のモノノフが己を慰めるために地球の片隅で目立たない戦いをするブログ

ももクロ考:ももクロは「神」ではなく「ヒーロー」

◆AKBという宗教の特徴は「近接性」

以前ご紹介した本『前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48』を読むと、確かにAKBは宗教的と感じる側面がありますね。
この本の中にAKBという宗教の特徴は「近接性」にある、と書かれています。

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握手会は協会のミサや告解のようなもの、というのはなんとなく雰囲気としては分かります。
ヲタ側としては個体認識されれば当然嬉しいですし、承認欲求が満たされますよね。

ただ、宗教的であるがゆえの「潔癖性」のようなものも同時に感じます。
AKBグループの場合、メンバーの恋愛禁止がルールです。(秋元氏はそうは言っていないと否定しているらしいのですが)
だからそういうスキャンダルが出るとヲタは幻滅し、残酷なまでに攻撃的になるのではないでしょうか?
例えば、峯岸みなみさんが恋愛禁止条例を破ったせいで丸坊主になったのは、そこまでしないと攻撃がやまないと判断したからなのではないでしょうか?

そこへいくとモノノフの皆さんからは、とてもおおらかな雰囲気を感じます。(私の周囲にいるモノノフが中年ばかりだからというのもあるかもですけど)
自分の人生をかけて応援する、というよりはコンテンツ、あるいはエンターテーメントとして理解して楽しんでいる気がします。

だからメンバーには普通に幸せになって欲しいし、いずれ結婚や出産なども経験して欲しいと考えています。
私はあーりん推しですが、彼女には恋愛してもらっても一向に構いませんし、結婚したからといってファンを辞めるなんてことは(現時点では)想像もつきません。
もちろん世間で評判の悪い男性や、私個人の印象が悪い男性は避けて欲しいところではありますが、とやかく言う権利はありませんのでね。


◆私見的アイドルの系譜

さて話は変わりますが、私の勝手な解釈としては、AKBは先行していたモーニング娘。の発明した新しいアイドルの仕組みを、よりシステマチックに進化させたものだと感じています。
私はアイドルオタクではないので、とりわけアイドルに詳しいという訳ではありません。
ですが「ASAYAN」などは年代的にリアルタイムで見ていましたので、時代の空気のようなものは感じることが出来ていたはずです。

そんな私が感じるモーニング娘。の凄さや特徴がどのようなものかを説明したいと思います。(あくまで私が感じた、という点においてですが)

モーニング娘。の特徴】
・メンバーの卒業や新加入という制度を作った。
・オーディションや舞台裏をも積極的にコンテンツとした。
・センターというグループ内のヒエラルキーや競争原理を導入した。
・グループ内ユニットや他グループへのレンタルなどの制度を積極的に利用した。
という感じです。

これらは意図的にというよりは、なかば事故的に発生してしまったトラブルを逆手に取った印象はありますが、いずれにせよそれ以前のアイドルと比較すると斬新な印象を受けた事は事実です。

次にAKB48グループについても、同じように私が感じた特徴を列挙させて頂きます。

AKB48(グループ)の特徴】
・専用劇場を持ち、劇場公演を主な活動として立ち上げられた。
・姉妹グループが次々に結成され、AKB48グループだけでリーグが完成してしまう(*1)
・テレビに代表されるメディア露出よりも握手や会話ができる対面式のイベントをより重視している。
・「総選挙」の名のもとファン投票でメンバーの人気を明確に序列化した。
・音楽CDに単体としての価値以上の、あるいは異なる付加価値を付けることを行った。
という感じです。


ももクロフレームワーク

で、最後にももクロちゃんですが、これまた私の勝手な解釈によりますと、ももクロAKBを3C分析のCompetitor(競合)に設定して、差別化できるポイントや空白になっているポイントを点くことを基本戦略にしたのではないか?と考えています。

ももいろクローバーZの特徴】
・メンバーを固定すること。
・「かわいい」や「性的な魅力」を軸に戦略を組み立てないこと。
・楽曲とライブパフォーマンスのクオリティにこだわること。
・様々なジャンルのアーティストや文化人と積極的にコラボすること。
・ステージ環境にこだわらない事。(五人が立っている場所がステージだ!)
・カラー担当制を導入した。

などなど、という感じです。

確かにももクロにおいても宗教的なにおいを感じる部分はあります。
しかしトータルで見ると「崇める神」というよりは、自分に代わって夢をかなえる「ヒーロー」に近い感覚があるのではないでしょうか?
つまり「さすがももクロ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」ということです。

そして「ヒーロー」という側面を考えると、私はももクロに対して非常に「物語性」を感じるのです。
もちろんどのアイドルグループにも、当然ながら物語はあるでしょう。
ですが、私はアイドルとしてはももクロしか知りませんので、そのような感想になることはお許し頂きたい。

話を続けます。
我々が知っているももクロが歩んできた波乱万丈のストーリーは、偶然の産物として生まれた道程などではなく、実はももクロ結成のはるか以前から緻密に設計されたプロットが存在しており、彼女たちはその設計意図に忠実に従っているだけにすぎないのではないか?と錯覚してしまう程良く出来ています。

例えば
・下積み時代があって苦労して現在の地位を得たシンデレラストーリー。
・次々と現れる「壁」そして努力の末にそれらを克服するという物語の構造。
早見あかりの脱退によるももクロ崩壊の危機とそれを見事に乗り越えたメンバーの絆。
・落選と悲願の出場決定。そして卒業という衝撃的な結末となった紅白歌合戦
・もはや実現不可能かに思われていた旧国立競技場でのライブ実現。
などなど。
これらはすべてももクロ結成のはるか以前から、シナリオとして設計されていたんじゃなかろうかとさえ疑ってしまいます。

これはもう『ジャンプ三大原則』(*2)の世界ですよ(笑)

ああ、言いたいことはまだまだ色々あるけど、まとまらないので次の機会に。


という感じで、今日も地球の片隅で目立たない戦いをしています。

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以上です。
それではまた、いつか、どこかで……。

#AKB #モーニング娘 #ももクロ #フレームワーク #3C分析 #ジャンプ三大原則


【脚注】
(*1)普通は芸能界というくくりの中で、アイドル同士が切磋琢磨するものだが、AKB48グループがあまりにも強大過ぎて他のアイドルグループを気に掛ける必要が無くなった。この点はいずれ何かの機会に言及したい。

(*2)『ジャンプ三大原則』とはマンガ雑誌週刊少年ジャンプ」の編集方針のことで、すべての掲載 作品のテーマに「友情」「努力」「勝利」という3つの要素、またはそれらに繋がるものを最低1つ、必ず入れるというもの。